杏(アンズ)の栄養と健康効果

杏の選び方、保存、活用

ここまで杏のいろいろな健康効果についてお話してきましたが、もちろん果物ですから、できれば美味しく頂きたいものです。


美味しい「杏子・アンズ」の選び方ですが、まずは十分に色付いているものを選ぶようにしてください。杏は十分に熟すと濃い橙色になります。また、表面に傷、どこかに接触して柔らかくなってしまった部分が無いかどうかも確認しましょう。手に持ったらわかるのですが、皮に張りがあり、実が締まっていて、香りがしっかりと立っていれば言うことなしです。


保存についてですが、基本的に杏はあまり日持ちしませんので、とにかく買ったらできるだけ早く食べるようにした方が無難です。どうしても保存する場合には、乾燥しないようラップに包み、冷蔵庫に入れます。また、皮をむいて種も取り除いて、これをミキサーにかけてピューレ状にしたら冷凍しておくことができます。


杏は桃と同じように食べます。熟した実を2つに割るには、縫合線にそって種まで一周ナイフを入れてから上下をひねれば簡単です。固めの実の場合は、溝に沿ってナイフを入れて、種はよけながら半分に切りましょう。後から種をくりぬいて皮をむいていきます。


杏は生のまま食べても美味しいのですが、タルト、ショートケーキなどのトッピングにも最適です。コンポート、ジャムにしても杏は美味しく、もともと杏はペクチンが多く含まれているので、フランスでは菓子のつや出しに古くからアプリコットジャムが使われていました。ピューレにしても美味しさは殆ど変わらないので、ムース、シャーベットなどにも向いています。